会長挨拶

第44回 九州地区重症心身障害研究会の開催にあたり


会長  宮尾 雄治
(国立病院機構宮崎病院 院長)

 本研究会は九州地区の重症心身障害児(者)施設に日頃従事している皆様の研究発表の場および講演を通しての相互研鑽の場として毎年3月に開催されています。この度、第44回大会を宮崎県にて担当し、開催させていただくことになりました。この3年間は新型コロナウイルス感染症の影響で多くのイベントや会合が中止や延期となり、本研究会も前回の熊本大会と同じく、一端準備を始めていましたが、仕切り直しで本年の開催となりました。

 開催形式に関してですが、感染症の状況を鑑みて関係部署と綿密に相談し、残念ながら本年度もWEB開催とさせていただくこととしました。常日頃、重症心身障害者医療および療育に従事され、直接対面で話し触れ合うことの大切さを知る皆様方の相互研鑽の場を、現地開催にて提供することが出来ないことを非常に残念に思っております。

 特別講演としましては、国立病院機構下志津病院の鈴木由美先生に、「私たちにしかできないことを、笑顔で続けていくために~コロナ禍を通じて見えてきたこと~」という演題にてご講演いただきます。この3年間、新型コロナウイルス感染症下に、通常の活動が出来ず苦悩している皆様方に、解決策のヒントを頂けるような有意義なご講演になると思います。

 一般演題に関しては、今回も事前に閲覧していただける期間を設け、その際にご投票いただけるようにしていく予定です。投票上位の優秀演題は、研究会当日に口頭発表を行っていただく予定としておりますので、奮って投票の方も宜しくお願い致します。

 本年もWEB開催となってしまい、美味しい食べ物も多く、日本のひなたと称される、人も気候も暖かい宮崎県にお越しいただいての現地開催はかないませんでしたが、オンラインの特徴を活かし、多くの皆様にご参加いただけるような充実した研究会にしてまいりますので、皆様のご支援ならびにご協力の程宜しくお願い致します。